News症例紹介

2019.02.05

猫の横隔膜ヘルニア

獣医師の竹田です。

寒くなったり、暖かくなったりでお腹を壊している子が多く来院しています。

多くの一時的な下痢はお薬で治ることがほとんどですので、早めに連れてきましょう!

春が待ち遠しいですね。

さて、今回は、交通事故後の外傷性横隔膜ヘルニアの子猫ちゃんが来院されましたので、紹介したいと思います。

※途中、術中写真があります。苦手な方は注意して下さい。

 

子猫

交通事故後2週間ほどで呼吸困難を発症

X線検査:左側胸腔内不透過性亢進

エコー検査:胸腔内に肝臓を確認、横隔膜一部連続性消失、胸水ごく軽度

診断:外傷性横隔膜ヘルニア(交通事故による横隔膜損傷とそれに伴う肝臓脱出)

 

ヘルニアとは、臓器が本来あるべき部位から「脱出・突出」した状態を指します。よく使われている用語ですが、意外と理解されていないようです。

横隔膜は、胸とお腹の空間(胸腔と腹腔)を別ける膜のことを言います。

この場合の横隔膜ヘルニアとは、交通事故の衝撃で横隔膜が一部破れてしまい、腹腔内の肝臓が胸腔内に入り込んでしまった状態です。

胸腔内は常に陰圧に保たれているため、横隔膜に穴が開くと腹腔臓器が胸腔内に引き込まれてしまいます。すると、胸腔は陰圧を保てなくなり、呼吸運動ができなくなる上に、肺が広がる空間がなくなります。

 

治療:開腹下で肝臓位置の整復と横隔膜ヘルニア孔の縫合閉鎖

術中所見:横隔膜に開いた大きな孔に肝臓が入り込んでいる

 

術後1週間のX線検査:胸腔内は非常にクリアになりました。ご飯もたくさん食べているようです。

珍しい症例ですが、ひどい呼吸困難も術後は治まり、現在は合併症なく元気に暮らしています。

皆さんペットの交通事故には気をつけましょう!

以上です。

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