犬
尿路結石症は犬の泌尿器において一般的に見られる疾患です。尿中のミネラルが結晶化し、膀胱や尿道に結石が形成されます。症状としては、頻繁な排尿、排尿時の困難、血尿、腹部の痛みが現れます。特に雄犬では尿道閉塞を引き起こしやすく、急を要する場合もあります。診断は尿検査やレントゲンで行われ、治療方法は結石の種類や大きさに応じて、食事療法、薬物療法、あるいは手術による除去が行われます。
前立腺肥大は、主に高齢の未去勢雄犬に見られる病状です。ホルモンの影響で前立腺が肥大し、排尿や排便に支障をきたします。症状としては、排尿困難や頻尿、血尿、歩行時に後ろ足を引きずることが含まれます。診断には直腸検査、超音波検査、血液検査が用いられます。治療方法には、去勢手術が最も効果的であり、ホルモンの産生を抑えることができます。薬物療法も併用される場合があります。