News院長のブログ

2022.06.14

完璧なうんちとは?
イヌのウンチチェックのすすめ

うんちチェックとは?

私たち人間と同じように、イヌたちも個々にトイレの習慣が違います。 イヌを飼い始めたら、すぐにウンチのチェックを始めましょう。 あなたの大好きなパートナーの体と心を知るための第一歩です。  

いつも同じであること

ウンチの始末をするとき、中身を見ずにビニール袋に包んでしまっていませんか? 毎日おなじウンチが出ているか、チェックすることが大事です。 健康な犬のうんちは小さめで、湿っていて、拾ったときに形が崩れないこと。 動物の体格と食べる量によってウンチのサイズが決まります。ウンチの異常の多くがフードの問題です。 もちろん新しいフードに変える途中には、一時的に便が変化するので、1〜2週間は様子を見ましょう。 そのような理由もなく、以下の変化が現れた場合は要注意です。 ポイントは質感・大きさ・回数・形・色です。

質感について

・ウンチが水っぽい場合、寄生虫や消化不良の可能性があります。子犬であれば、変なものを盗み食いしていませんか? ・ウンチが硬くて乾燥していたら、脱水症状や便秘に苦しんでいるかもしれません。

大きさについて

・いつものウンチよりも大きいとき、食べ物が消化されておらず、必要な栄養が吸収されてません ・いつもより小さすぎるウンチは、病気や腸の閉塞による食欲不振かもしれません。

回数について

・一般的には小さな子犬ほど便の回数は多く、成長に伴って一日1〜2回に減っていきます。 ・いつもより回数が多い場合、食べ過ぎか、消化に問題があります。

形について

・犬のウンチは丸太のような形です、拾ったときに形がくずれません。 ・小石のようなポロポロウンチは脱水症状や腰痛・関節痛の可能性(踏ん張ることができない)があります。

色について

・緑 :草の食べ過ぎでなければ、胆嚢疾患の可能性があります。子犬であれば寄生虫やストレス性腸炎の可能性があります。 ・オレンジ/黄色:これは肝臓や膵臓の病気である可能性があります。 ・赤 :赤いゼリーが付着している場合は、大腸炎などで出血しています。肛門の近くの傷が原因のこともあります。 ・黒くタール状:これは危険です、胃や小腸の出血の兆候である可能性があります。 ・白〜グレー:脂っぽい場合は、膵臓や胆汁の異常かもしれません。 ・白い斑点 :白ゴマのようなツブツブは、サナダムシの可能性があります。 ・真っ白:カルシウムやミネラルの過剰で、生の食事や骨をかじった後に観察されます。 1. 小さなコロコロウンチは軽い便秘の可能性があります。 2. 真っ黒タール便や血便は胃腸の出血があります。 3. 形はいいけど、いつもより大きすぎるウンチも、消化不良の可能性があります。 4.シャーシャーの水様便は寄生虫や消化異常です。 5. ソーセージ状で、小さめのウンチがちょうど良いウンチです!    

犬のうんちを改善する方法

うんちの変化は主に、食事に影響を受けています。 上記のような異常が続いているなら、食事の与え方を変更しましょう。 ①まずは、消化の良いフードを探すことから始めましょう。 便が柔らかく、脂っぽい場合は低脂肪・高吸収の食事が良いでしょう。 気の利いたドッグ(キャット)フードには消化し易い繊維やプレ・プロバイオティクス*が含まれています。 *プロバイオティクスは生きた細菌(ビフィズス菌のような)で、プレバイオティクスはそれらの餌になる成分(オリゴ糖やビートパルプ)です。 ②フードの量を確認しましょう。 それぞれの犬(猫)にとって、適切な食事の量は異なります。 製品説明の表に記載してある一日給与量を参考にして、運動量・体格・犬種に応じて変更します。 ③食事の時間を幸せにする 多くの犬は食事や運動でストレスを発散します。 食事の時間が幸せであれば、心も体調も整うでしょう。ただし、栄養過多には注意しましょう。 もし太り過ぎてしまうと、寝てばかりいるようになります。 足への負担も増えますので、関節炎が悪化して運動が苦痛になってしまいます。 運動しないと腸の動きが悪くなり、食事の吸収が落ちる、、、、と悪循環です。  

新しいフードに変える方法

新しいフードに変える場合は、ゆっくり行ってください。 大人は1〜2週間、子犬はさらにゆっくり時間をかける必要があります。 この期間には、一時的にウンチの変化が見られますが、お腹が慣れるにつれて治っていきます。 ぜひ、お気に入りの質の良いフードを探し当てて、愛犬(猫)のパーフェクト・ウンチを手に入れましょう。

 

 

犬猫の病気の治療をどうすれば良いか分からない場合は、いつでもご相談ください。

いつまで経っても、下痢が治らない
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この記事を書いたひと

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武信

浜松家畜病院院長

飼っている動物:大型犬2匹、小型犬2匹
趣味:音楽鑑賞・キャンプ
性格:まとめ上手

【メッセージ】
子供の時から動物好き、獣医師である祖父に憧れて、今に至ります。
はじめて担当した患者さんがガンで悩んでいたことから、腫瘍専門の獣医師に。
動物の病気に悩んだ時は、気軽に相談してください、一緒に考えます。

    このブログの監修

    武信行紀(たけのぶゆきのり)浜松家畜病院院長

    武信行紀(たけのぶゆきのり)

    治療方針:恩師の言葉である「慈愛理知」(慈しみと愛をもって動物と飼い主に接し、理論と最新の知識をもって診療に当たる)を胸に、人と動物の絆に貢献します。

    経歴:

    • 鳥取県鳥取市出身
    • 1999年 麻布大学獣医学科卒業
    • 2005~2009年 麻布大学腫瘍科レジデント(サブチーフを務める)
    • 2013年 獣医腫瘍科認定医1種取得
    • 2014年 日本獣医がん学会理事就任現在に至る

    所属学会・研修:

    • 日本獣医がん学会
    • 獣医麻酔外科学会
    • 獣医整形外科AOprinciplesCorse研修課程終了
    • RECOVER BLS&ALS 研修課程終了

    主な執筆・学会発表

    • 2003年~2007年 「犬の健康管理」 ANIMAL WORLD連載
    • 2005年 「拡大乳腺切除および補助的化学療法により,良好な経過が得られた猫乳腺癌の1例.」(第26回動物臨床医学会年次大会)
    • 2006年 「血管周皮腫の臨床的研究」(第27回動物臨床医学会年次大会)
    • 2008年 「外科切除および放射線治療を行った高分化型線維肉腫の2例」(第27回日本獣医がん研究会, JONCOL2008/No.5)
    • 2009年 「特集:血管周皮腫」 (InfoVets 2008/8月号)
    • 2010年 『小動物臨床腫瘍学の実際』 翻訳参加 (Withrow & MacEwen's Small Animal Clinical Oncology 4th ed.)
    • 2010年 「外科切除を行い良好な経過が得られた乳頭状扁平上皮癌の1例」(第30回獣医麻酔外科学会)
    • 2010年 「肝破裂による血腹が見られた猫の肝アミロイド―シスの一例」(第19回中部小動物臨床研究会)
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