News症例紹介院長のブログ

2022.05.23

胸からザーザー音がする?
子犬の動脈管開存症(PDA)の治療

動脈管開存症(PDA)とは

犬では最も多い先天性心臓病です。

愛犬に手を触れて、心臓の辺りでザーザーと異常音が感じられたら、この病気の可能性があります。

初期ではほとんど症状を示さないため、発見が遅れると心不全症状がみられるようになり、多くの場合3歳までに亡くなってしまいます。

詳しくは、過去記事「犬の動脈管開存症」 をご参考ください。

 

動脈管開存症(PDA)の症例紹介

シェットランドシープドッグ 2ヶ月齢 メス

ブレーダーさんから心臓に雑音があると聞いて譲り受けてきた。とのこと。

 

動脈管開存症(PDA)の検査所見

体重1.94kg 体温38.0℃ 心拍数140回/分
一般状態   :良好

超音波検査 :異常血流

レントゲン検査:特記すべき異常なし

仮診断   :PDA疑い

 

動脈管開存症(PDA)の治療

 

第9病日 「開胸による動脈管結紮術」実施

  

↓手術中画像をご覧になりたい場合は、クリックしていただくと大きな画像が開きます

動脈管に糸をかけたところ

結紮された動脈管

 

 

 

麻酔に問題はなく、覚醒も良好でした。

術後の心臓エコー検査で異常血流が消失したのを確認。

 

動脈管開存症(PDA)の予後

手術後は健康な子と同様に寿命を全うすることができます。

術後6ヶ月の様子。すっかり元気です。

 

ご家族のご感想

最近はあまり見なくなりましたが、シェットランドが好きで5匹目です。

ブリーダーの方から預かった時点で心臓を患っていることがわかり、早々に手術をしていただき現在に至っています。

今はとても元気に走り回っています。

 

 

心臓病の治療など、犬猫の病気の治療をどうすれば良いか分からない場合は、いつでもご相談ください。

あれ??何か雑音がする?
そういえば体重が少ないかも・・・・

等々、何か異変を感じた場合は、当院までご相談下さい!!!

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この記事を書いたひと

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武信

浜松家畜病院院長

飼っている動物:大型犬2匹、小型犬2匹
趣味:音楽鑑賞・キャンプ
性格:まとめ上手

【メッセージ】
子供の時から動物好き、獣医師である祖父に憧れて、今に至ります。
はじめて担当した患者さんがガンで悩んでいたことから、腫瘍専門の獣医師に。
動物の病気に悩んだ時は、気軽に相談してください、一緒に考えます。

このブログの監修

武信行紀(たけのぶゆきのり)浜松家畜病院院長

武信行紀(たけのぶゆきのり)

治療方針:恩師の言葉である「慈愛理知」(慈しみと愛をもって動物と飼い主に接し、理論と最新の知識をもって診療に当たる)を胸に、人と動物の絆に貢献します。

経歴:

  • 鳥取県鳥取市出身
  • 1999年 麻布大学獣医学科卒業
  • 2005~2009年 麻布大学腫瘍科レジデント(サブチーフを務める)
  • 2013年 獣医腫瘍科認定医1種取得
  • 2014年 日本獣医がん学会理事就任現在に至る

所属学会・研修:

  • 日本獣医がん学会
  • 獣医麻酔外科学会
  • 獣医整形外科AOprinciplesCorse研修課程終了
  • RECOVER BLS&ALS 研修課程終了

主な執筆・学会発表

  • 2003年~2007年 「犬の健康管理」 ANIMAL WORLD連載
  • 2005年 「拡大乳腺切除および補助的化学療法により,良好な経過が得られた猫乳腺癌の1例.」(第26回動物臨床医学会年次大会)
  • 2006年 「血管周皮腫の臨床的研究」(第27回動物臨床医学会年次大会)
  • 2008年 「外科切除および放射線治療を行った高分化型線維肉腫の2例」(第27回日本獣医がん研究会, JONCOL2008/No.5)
  • 2009年 「特集:血管周皮腫」 (InfoVets 2008/8月号)
  • 2010年 『小動物臨床腫瘍学の実際』 翻訳参加 (Withrow & MacEwen's Small Animal Clinical Oncology 4th ed.)
  • 2010年 「外科切除を行い良好な経過が得られた乳頭状扁平上皮癌の1例」(第30回獣医麻酔外科学会)
  • 2010年 「肝破裂による血腹が見られた猫の肝アミロイド―シスの一例」(第19回中部小動物臨床研究会)
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