News症例紹介

2016.06.15

後躯麻痺の電気針治療

こんにちは。獣医師の竹田です。

紹介するには少しデータ不足ですが、スタッフのウェルシュ・コーギーで、おそらく椎間板ヘルニアからくる慢性の後躯麻痺(グレード2)の症例を紹介します。

数ヶ月前から内科治療(運動制限、コルセットの着用、プレドニンやPGE製剤の内服、カルトロフェンの注射など)を行ってましたが、効果が見られないため、試行錯誤し、以下の文献を参考に電気針治療を試してみました。

 

「Comparison of decompressive surgery, electroacupuncture, and decompressive surgery followed by electroacupuncture for the treatment of dogs with intervertebral disk disease with long-standing severe neurologic deficits.」

「Evaluation of electroacupuncture treatment for thoracolumbar intervertebral disk disease in dogs.」

 

(以下参照事項)

「Pairs of acupuncture points on the same side of the body were connected with an electrode to form a set, which was then subjected to a current at a frequency of 3 Hz alternated with 100 Hz for 3 seconds each, over a period of 20 minutes.」

「Electroacupuncture stimulation was performed in all sets at the same time. The other points were only stimulated by insertion of the needles. Dogs received electroacupuncture treatment once per week for at least 3 applications. Dogs without deep pain perception received electroacupuncture treatment twice per week for 2 weeks, followed by once per week for at least 2 weeks.」

 

電気針治療装置

IMG_0331

 

安全かつ簡易な浮遊保定を考案

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筋肉が電気刺激で微弱に運動しているのを確認しながら、電気針治療を行いました。

本人も苦痛もなく、協力的でした。

報告では特に副作用もないため、もし効果が文献通りに出れば、後躯麻痺に苦しむ他の子にも応用してあげたいと思います。今後にご期待!

 

少しでも良くなって欲しいな。頑張ろうね。

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浜松家畜病院

静岡県浜松市の動物病院です。診療対象動物は、犬、猫、ウサギ、ハムスター、フェレットなど。総合診察、予防接種 からがん・アレルギーなどの専門医療、食事や健康管理相談、しつけ相談まで幅広く対応しています。

監修

武信行紀(たけのぶゆきのり)浜松家畜病院院長

武信行紀(たけのぶゆきのり)

治療方針:恩師の言葉である「慈愛理知」(慈しみと愛をもって動物と飼い主に接し、理論と最新の知識をもって診療に当たる)を胸に、人と動物の絆に貢献します。

経歴:

  • 鳥取県鳥取市出身
  • 1999年 麻布大学獣医学科卒業
  • 2005~2009年 麻布大学腫瘍科レジデント(サブチーフを務める)
  • 2013年 獣医腫瘍科認定医1種取得
  • 2014年 日本獣医がん学会理事就任現在に至る

所属学会・研修:

  • 日本獣医がん学会
  • 獣医麻酔外科学会
  • 獣医整形外科AOprinciplesCorse研修課程終了
  • RECOVER BLS&ALS 研修課程終了

主な執筆・学会発表

  • 2003年~2007年 「犬の健康管理」 ANIMAL WORLD連載
  • 2005年 「拡大乳腺切除および補助的化学療法により,良好な経過が得られた猫乳腺癌の1例.」(第26回動物臨床医学会年次大会)
  • 2006年 「血管周皮腫の臨床的研究」(第27回動物臨床医学会年次大会)
  • 2008年 「外科切除および放射線治療を行った高分化型線維肉腫の2例」(第27回日本獣医がん研究会, JONCOL2008/No.5)
  • 2009年 「特集:血管周皮腫」 (InfoVets 2008/8月号)
  • 2010年 『小動物臨床腫瘍学の実際』 翻訳参加 (Withrow & MacEwen's Small Animal Clinical Oncology 4th ed.)
  • 2010年 「外科切除を行い良好な経過が得られた乳頭状扁平上皮癌の1例」(第30回獣医麻酔外科学会)
  • 2010年 「肝破裂による血腹が見られた猫の肝アミロイド―シスの一例」(第19回中部小動物臨床研究会)
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