眼の類皮腫(犬)について
類皮腫とは、胎生期にさまざまな組織の中に皮膚となるべき細胞が迷いこむことで発生します。
眼の類皮腫は先天性病変で、本来あるべきでない角膜~結膜上に皮膚ができて、そこから毛が生えている状態がみられます。
生後数ヶ月で発見されることが多く、慢性的に眼に刺激となってしまうため外科的に切除します。
類皮腫の症例紹介
フレンチブルドッグ オス 4ヶ月齢
幼少期から左目目尻の形がおかしく、ブリーダーさんから譲り受けたとのことで来院されました。
類皮腫の検査所見
一般状態 :良好
一般身体検査 :特記すべき異常はありませんでした。
眼科検査 :左眼瞼~結膜にかけて腫瘤あり、眼瞼縁が途切れていました。
類皮腫の外科治療
眼科専門医による「類皮腫の切除術と眼瞼形成術」を実施しました。
眼瞼サイズを縮小しないため眼瞼縁を開放し、一部皮膚を利用して縫合しました。
麻酔覚醒も順調で、術後の経過は良好でした。
類皮腫の術後経過
その後、皮膚縫合部分に新たな肉芽腫が発生しましたが、再切除によって完治することができました。
若齢のうちに専門医による治療が受けられたことで、合併症もなく視覚と外貌を温存することが可能でした。
眼科専門診療について
本症例は初期の段階から眼科専門医にオンラインで相談をしながら治療計画を立てることができました。
当院では定期的に獣医眼科専門医による診察と治療を行っております。
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