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こんにちは。獣医師の竹田です。

もう桜も満開で晴れ晴れとしていますね。

さて、この場を借りて一つご報告があります。

この4月から、麻布大学の腫瘍科で、専科研修医として勉強させて頂くことになりました。

それに伴い、竹田は、水曜日、木曜日を不在とさせて頂きます。

多少なりとも、飼い主様や周りのスタッフにご迷惑をお掛けしますが、学んできたことを皆様に還元できればと思っています。

よろしくお願いします。

 

前置きが長くなりましたが、今日紹介する症例は、ずばり甲状腺癌です。

首にできるしこりは、まず触診により、甲状腺、下顎腺(唾液腺)、リンパ節に、さらに画像検査や細胞診を用いて、良性もしくは悪性腫瘍、炎症、膿瘍、嚢腫などに鑑別されます。

 

甲状腺とは?

生体の代謝に関わる重要な甲状腺ホルモンを産生し、分泌する組織

第6-7気管軟骨の両側(右葉左葉)に位置

大きさは、およそ3.5 x 1.2 x 0.5 cm

血中Ca濃度を調節する上皮小体(副甲状腺)が甲状腺に隣接

 

犬の甲状腺癌とは?

犬の甲状腺腫瘍の約半分は、良性かつ小さい → 触知可能な大きい甲状腺腫瘍は、多くが悪性

甲状腺癌は、60%が両側性で、周囲組織(食道、気管、血管、神経)に浸潤、リンパ節や肺転移を起こす高悪性度の腫瘍である(転移率:初診時に40%、最終的に80%)

甲状腺の周囲には、重要な気管、食道、神経、血管が存在し、甲状腺そのものも血管が豊富なため、術後合併症や出血のリスクが高い

好発犬種は、ボクサー、ビーグル、ゴールデン・レトリーバーなど

高齢(9-11歳)の犬に多く発生する

甲状腺機能正常(60%)、甲状腺機能低下症(30%)、甲状腺機能亢進症(10%)

症状:腫瘍の圧迫による発咳、顔面浮腫、嚥下困難、呼吸困難など

検査:触診、エコー・Xray検査、針生検(要注意)、血液検査、術後病理組織診断など

出血のリスクが高いため、太い針を用いたコア生検は禁忌 → 細胞診で仮診断を行う

治療:

外科治療:固着なし MST 3年、固着あり MST 6-12ヶ月

     両側で固着がある場合は不適応

放射線治療 :根治的(総線量48Gy,4Gy/回隔日) MST 2年以上

       緩和的 (総線量36Gy,9Gy/回1ヶ月毎)MST 22ヶ月

化学療法:ドキソルビシンorシスプラチンなど 30-50%部分寛解

     切除不可能もしくは転移がある場合で適応

                            MST:生存期間中央値

術後合併症:出血喉頭麻痺誤嚥性肺炎、ホーナー症候群、上皮小体機能低下症(低Ca血症)、甲状腺機能低下症など

 

と、難しい話ですが…

以上を踏まえて、症例を紹介します。

 

症 例

ジャックラッセルテリア、13歳、去勢オス、6.8kg

主訴:首の右側にしこりができた、大きくなってきた、飲水時に発咳

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触診:甲状腺領域にしこりが存在、大きさ:4x4x2.3cm、硬い、固着なし

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US:右側甲状腺の腫大および左側甲状腺の正常を確認

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Xray:右側甲状腺領域に軟部組織デンシティーの腫瘤状陰影と気管の左側変位を確認、転移所見なし

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細胞診(FNB):末梢血液を背景に上皮系細胞集塊、N/C比やや増大、核異型度軽度

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BT:ALPの軽度上昇

 

仮診断:甲状腺癌(T2aN0M0、ステージⅡ)

治療:外科治療(右側甲状腺腫瘍の摘出)

術後病理組織診断:甲状腺癌(濾胞癌)、マージンクリア(完全切除と判定!)

 

上記のわんちゃんは、比較的早い段階で偶然、当院を受診され、腫瘍を発見されました。

甲状腺癌は、比較的悪いがんではありますが、このわんちゃんの場合、早期発見・早期治療によって現在は術後合併症や再発・転移もなく、飼い主様と幸せに暮らしています。

腫瘍の場合、全てがハッピーエンドではないですが、早期発見・早期治療が生死を分けるということを教えてくれた症例でした。

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こんにちは。獣医師の竹田です。

今回は以前にもご紹介した生まれつきの子犬の心臓病、動脈管開存症(PDA)の症例をご紹介します。

 

まず、PDAとは胎生期に有する動脈管(大動脈と肺動脈のバイパス血管)が、生まれた後でも残ってしまうことによって起こる、無治療では致死率が高い先天性の心臓病です。

 

犬のPDAの特徴として、

先天性心臓疾患の中で最も多い

好発犬種は主に小型犬

メスに多い

などが挙げられます。

治療は主に、外科的に動脈管を閉じてあげることにより、長期予後が期待できます。

 

今回の執刀医は、東京の大学で循環器外科を担当する鈴木先生です。

手術時の写真を一部掲載していますので、注意して下さい。

 

症例

トイプードル、オス、3ヶ月齢、体重1.65kg

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主訴:子犬の検診で反跳脈連続性の機械様心雑音を聴取。

 

Xray:著しい左心拡大下行大動脈の拡張、肺血管の拡張が認められます。

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心臓超音波検査:左心負荷所見(左心拡大、僧帽弁逆流、LVIDdの増大、E波A波の上昇、大動脈血流速度の軽度増加)と肺動脈内の連続性モザイクが認められます。

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診断:左右短絡を呈する動脈管開存症(PDA)

 

治療:外科療法(麻酔下で開胸、動脈管を剥離し、結紮)

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通常、未治療のまま、6ヶ月齢を過ぎると右左短絡を呈し、手術が不適応となります…。

 

術後は非常に良好!

本人の生命力と早期発見・早期治療、術者の熟練した技術のおかげですね。

今後は健康な子と同様に過ごすことができます。

 

当院では、月に一度、循環器専門医による診察とセミナーを行い、循環器症例の診断から治療方針まで的確に対応できるよう心掛けています。

最近、咳をするようになった、運動時に疲れやすくなったなど身近で気になることがあれば、一度診察で心雑音の有無を確認しましょう!

 

下は、チワワのまこちゃん!

以前紹介した動脈管開存症の子で、術後1年を良好に経過しています。

とても幸せそうですね!

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新しい予防薬のご紹介です

 

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4月より日曜日の診療を始めます。

診察時間  10:00~12:00

診察時間が通常と異なりますので、ご注意ください。

 

☆外来のみの対応となります。

☆時間に余裕をもってお越し下さい。

☆緊急手術等は分院のドッグギャラリークリニックにて対応させて頂きます。

診療時間についてご質問等ございましたら、お電話でお問い合わせ下さい。

 

 

 

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3月23日(水)

学院行事の為、午前中の診察が休診となります

午後の診察は15:00~19:00まで通常通り行います。

 

御迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します