在宅酸素療法(Home Oxygen Therapy;HOT)とは
その名の通りご自宅での酸素吸入療法のこと、
酸素濃縮器とボックスケージで簡単に行うことができます
これまで多くの病院で行われてきた入院酸素療法では、
病床の動物に寄り添ってあげられない飼い主と、
慣れない環境で取り残される動物双方に大きなストレスを与えてきました
酸素吸入を必要とする動物にとって、HOTは大きな意味を持ちます。
慢性心不全、肺腫瘍、肺線維症、肺気腫、・・・・などの動物です。
その利点は心理的要因だけでなく、入院費の高騰を抑える経済的要因もあります。
(ちなみにアニコム保険では酸素発生器は保険対象になっています。)
欠点には、在宅での機器操作の不慣れや、動物の馴化・適応の難しさがあげられます。
HOT療法実施の注意点
私たちが気づく、HOT導入の注意点は、
①まず、病院内で酸素吸入が効果的かどうかを確認する。
*高濃度酸素で悪化するタイプのⅡ型呼吸不全や合併症もありえます。
②動物を酸素ケージに馴らすため、軽症のときから(出来れば幼少時から)、
クレートトレーニングを行っておく。
③ケージ内は高温多湿になりやすいため、定期的に動物の様子を確認する。
(湿度30~40%、室温23~27℃に保つのが望ましい)
④酸素濃度を計り、個別に適切な濃度に設定する事も重要です。
酸素濃度は酸素レンタル業者さんが濃度計を持参して計ってくれます。
なかでも日頃からできる練習は、
若いころからのクレートトレーニングでしょう
本当に苦しくなってくると、
酸素ケージの中に自分から入っておとなしくしている子も多いのですが、
どうしても狭いところが嫌いな子もいます。
みなさんの愛犬はクレートトレーニングできてますか
幸せな老犬ライフのためにも、ぜひトライしてくださいね。
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