浜松市近隣にお住まいの犬の飼い主様へ🐶

 

愛犬の「最近の食欲や水の飲み方が気になる」「体重が減ってきたように感じる」——そんな心配をされていませんか?TPC浜松動物総合病院では、腫瘍治療に限らず、犬の生活習慣病である糖尿病への診療にも力を入れています。特に中高齢のワンちゃんで増加傾向にあるこの病気について、症状・原因・治療法・合併症・予防方法まで詳しく解説し、「わが子の健康を守りたい」と願う浜松市の飼い主様に有益な情報をお届けします🐾

 

犬の糖尿病とは?

犬の糖尿病は、膵臓がインスリンを正常に分泌できなくなる代謝性疾患です。 

糖尿病は早期発見により進行を抑えられるため、日常のちょっとした変化にも気づくことが重要です。

 

犬の糖尿病の診断方法

TPC浜松動物総合病院での診断の流れ:

①飼い主様からの「水をよく飲む」「おしっこが増えた」という申告

②血液検査・尿検査で血糖値と尿糖をチェック                

③必要に応じて眼科検査(スリットランプ)を実施し、白内障の有無を確認

※スリットランプ:眼科で使われる拡大顕微鏡。水晶体の濁りを精密に確認できます。

早期発見と初期治療によって、合併症の発症リスクを大きく下げられます。

 

犬の糖尿病の主な症状と早期発見のポイント

【初期サイン】

水を大量に飲むようになる(従来の2-3倍)

排尿の回数が増える(日中何度も散歩に行きたがる)      

体重が急に減る(1か月で5〜10%減) 

食欲が異常に増える(満腹でも欲しがる)

これらは「老化のせい」と見過ごされがちなので、注意が必要です。

 

【進行すると】

目の濁り(白内障)

足腰のふらつき 

皮膚や被毛のツヤが失われる

特に白内障は糖尿病を背景に進行しやすく、内科的な血糖コントロールが視力維持につながります。

 

犬の糖尿病の合併症 白内障

糖尿病の犬では、白内障をほぼ発症すると言われています。   

これは高血糖により水晶体の中に糖分が蓄積し、濁りが生じやすくなるためです。

飼い主様ができる日常チェックリスト

・毎日の水の飲み方 

 ・排尿回数の観察      

・夜間の行動変化や食欲・体重変化を記録 

・月に1回は食事内容と運動習慣を見直す

 

毎日のわんちゃんとのコミュニケーションが大切です。

 

 

治療法のメリット・デメリット

内科治療:インスリン+食事+運動

メリット

インスリン注射で血糖値を安定化できる         

食事療法により肥満と血糖変動を抑制   

毎日の適度な運動で代謝向上と体重維持

 

デメリット

飼い主様による注射管理が必要(12回が基本)飼い主様が注射をします     

インスリン注射による低血糖のリスクがあり、慎重なモニタリングが必要  

食事の時間と量の厳密な管理が必要で手間がかかる

 

 

さいごに

 糖尿病は見逃すと、視力喪失や合併症リスクが高くなります 

インスリン治療、食事と運動の管理が回復の鍵です 

健康診断・生活改善の習慣で、愛犬の元気な毎日を守りましょう

少しでも気になる症状がある場合は、お気軽にTPC浜松動物総合病院までご相談ください。早めの受診が、愛犬の明るい未来を守ります。愛犬の変化に気づいたら、早めのご相談を!

 

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