こんにちは!浜松家畜病院です

今回はとっても大事な狂犬病についてのお話しです。

 

★狂犬病ってなに?★

狂犬病は、狂犬病ウイルスを保有するイヌ、

ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からの侵入、

および極めて稀ではあるが、濃厚なウイルスによる気道粘膜感染によって発症する人獣共通感染症です。

ヒトからヒトへ感染することはなく、感染した患者から感染が拡大することもありません。

ただし発症していまうと、死亡率はほぼ100%と言われています。

世界中のほとんどの国で発症があり、毎年何万人もの方が狂犬病で亡くなっています

 

★狂犬病の症状は?★

・発熱  ・恐水症状 ・性格や行動の変化 ・興奮し攻撃的になる

・よだれの増加 ・徘徊 ・筋肉の麻痺 ・衰弱 ・昏睡

 

 

★狂犬病にかかってしまったら★

もし大切な愛犬が狂犬病にかかってしまったら。

残念ながら狂犬病は治療対象外のため、安楽死処置となります。

 

 

★狂犬病を防ぐためには★

狂犬病を予防するには、狂犬病予防注射の接種を行う以外に方法はありません。

毎年1回必ず狂犬病の予防注射を接種してください

 

★飼い主さんの義務★

ワンちゃんの飼い主さんには、

(1)現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること

(2)飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること

(3)犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること

が、法律により義務付けられています。

注射を怠った場合には20万円以下の罰金となる場合があります

もし、未接種犬が咬傷事故等をおこした場合、飼い主の責任が問われます

 

 

狂犬病はワクチン接種で予防できる病気です

万が一、日本に狂犬病が入ってきても

70%以上の犬が狂犬病予防注射を接種していれば、蔓延を防ぐことができます。

狂犬病予防注射は、狂犬病が日本に侵入した場合に犬に蔓延することを防いで

さらに犬から人に感染することを防ぎます。

愛犬と飼い主様を守るだけでなく、多くの人の安全のために必要です🌎

 

 

室内犬・屋外犬問わず、

必ず年に1回狂犬病予防接種を受けるようお願いいたします