News症例紹介

2017.06.01

犬の脾臓腫瘤

こんにちは。獣医師の竹田です。

1年間の麻布大学専科研修を終え、早2ヶ月が経ちました。

これから、いくつか大学で得た(盗んだ?)いい診断・治療法を提供しようと思います。

よろしくお願いします。

 

さて、今回は、犬の脾臓腫瘤について紹介します。

犬の脾臓腫瘤は、今まで「2/3の法則」があると言われてました。

脾臓腫瘤のうち2/3は悪性腫瘍、その中でもまた2/3は極めて予後の悪い血管肉腫、という法則です。

つまり、犬の脾臓腫瘤が見つかった場合、予後が悪い病気である可能性が高いということを念頭に飼い主様と治療方針を決定していたのです。

予後が悪いのであれば治療はしないと考える方もいるであろうし、仮に治療すれば救えるワンちゃんも救えていなかったかもしれません。

 

しかし、最近、犬の脾臓腫瘤は約半分弱が悪性腫瘍であり、また悪性腫瘍のうち約半分くらいが血管肉腫という疫学データが報告されました。

日本の場合、「1/2の法則」の方がふさわしい、とのことです。

当院で治療した脾臓腫瘤も、悪性腫瘍より良性病変であったケースが多く、一致します。

良性病変であっても大きければ、いずれ腹腔内出血を起こし、命を落とす危険があり、そういうワンちゃん達に前向きに治療を勧められるデータです。

 

ここで症例を紹介します。

 ※一部手術写真があります。

 

症例:ミニチュアダックスフンド、13歳、去勢オス

IMG_9710

 

主訴:昨夜から嘔吐、食欲なし

エコー検査:わずかな腹腔内出血と複数の脾臓腫瘤(5cm大、1.5cm大)、肝臓は低エコー性に粗像を認めた

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x線検査:明らかな転移所見認めず

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血液検査:ALT:278U/L(10-125)、ALP:237U/L(23-212)

 

治療:緊急を有するため、脾臓摘出を行った

 

術中所見:大網が癒着しており、一部自壊した複数の脾臓腫瘤と、腫大した脾リンパ節、肝臓に複数の結節が認められた

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病理組織診断:脾臓腫瘤は骨髄脂肪腫、リンパ節はヘモジデリン沈着、肝臓は結節性過形成

 

術中所見では、転移を有する悪性腫瘍が疑われたのですが、結果的に全て良性病変でした。ちなみに細胞診では、顆粒を有する独立円形細胞が多く認められ、稀ではあるが、肥満細胞腫も疑っていたのですが、結果的にヘモジデリン貪食マクロファージでした。

 

飼い主様にも良い報告ができ、ワンちゃんも元気に元の生活に戻ることができました!

 

以上、前向きに治療して助かった犬の脾臓腫瘤のお話でした。

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