2018年8月23日に浜松トリミング専門学院第一回トリミングセミナーが浜松家畜病院にて開催されました
ショートリマーの中澤講師をお招きして、シャンプー理論の講義や、ワンちゃんを実際に目の前でカットをするデモンストレーションがおこなわれました
冒頭は、ワンちゃんをシャンプーをする際に気を付けること、そのために必要な基本的な理論の講義がおこなわれました
「カットで良いスタイルに近付けるためには、被毛や皮膚の状態を理解してシャンプーとドライを行わなければなりません」
中澤先生のこの言葉からスタートした講義は、
現場でシャンプーしているだけでは分からない、内容が盛りだくさんの講義となりました
その主な内容は、
・シャンプーの被毛への効果とPH値との関係性
・リンスの被毛への効果とPH値との関係性
・犬種ごとのスタイリングしやすいPH値
なんだか、ちょっと難しそうな感じがしますね。。。
PH値とは酸性~アルカリ性を数値化したもので、スタイリングしやすいワンちゃんの被毛のPHは弱酸性です。
その中で酸性に近いかアルカリ性に近いかで状態が変わってきます。
シャンプーとリンスでこの値を操作することが出来ます
でもこれを知った上でシャンプーをすると、はっきりと違いが出て
被毛を傷ませずによりカットしやすく、スタイリングしやすい仕上がりになるとのことです
参加したトリマーさん達はこのお話を食い入る様に聞いてました
シャンプー理論を理解しているのといないのとでは、仕上がりに大きな違いが出るのだと学びました
さて、
シャンプー講義の次は、トイプードルのミッシェルちゃんのカットのデモンストレーションに入りました
テーマは、「頭の毛を縛ったベアーカット」の一例です
頭の縛り方や輪郭の作り方のコツ、より顔を可愛く見せるコツを教えていただきました
中澤先生のハサミの動きを至近距離で見れるのも勉強になりましたよぉ
ミッシェルちゃんの顔カット完成です
頭の毛はまだ伸ばし途中ですが、耳の前の毛を伸ばし顔の輪郭を小さく見せ、
かつマズルをふんわり見せることでバランスを取って可愛く見せることを狙っています
頭の毛が伸びた時が楽しみですね
次のデモンストレーションは、
ミニチュアシュナウザーのクレアちゃんです。クレアちゃんはアフロの頭にお口ふんわりカットです。
ここでのテーマは「マズルが長めのワンちゃんの顔を丸く見せるポイント」です
クレアちゃんの顔カット完成です
正面から見た輪郭も、立体的に見た奥行きも丸みを帯びているように見えます。
ポイントは、
顎下は短めに頭の曲線と合わせる
鼻より前に出る毛は切って鼻を出し、鼻が詰まっているように見せる です
真横ではなく斜め横ですが、、、
お顔の輪郭は丸く見えますね
最後はマルチーズのデラちゃんのカットを行いました。
テーマは、「マルチーズの顔を可愛く見せるコツと、中澤先生の自由な体のデザインカット」です
デラちゃんの顔のカット完成です。
ポイントは
目元の毛を切りすぎない事でくぼませない事、貧相に見せない事
鼻より前に出る毛をカットし鼻を短く丸く見せる
マズルの毛のふくらみをつくることで丸みをつくって可愛く見せることです
もう一枚
マズルのふんわり感が可愛さを惹きたてますね
体のデザインカットはこんな感じです。
羽をイメージして短時間でカットしてくださいました
右側はこんな感じです
まるで天使の羽みたいですね
中澤先生いわく、「イメージをしっかり持っていればどんな形もカットできる。少し失敗して崩れても臨機応変に形を修正していけば大丈夫です。」
とおっしゃっていました。
多くの方が参加していただき、とても身になるセミナーとなりました
みんながとっても勉強になる有意義なセミナーとなりました
中澤先生ありがとうございました
次回は半年後くらいにセミナーの開催を予定しております
日にち決まり次第、HP・ブログや浜松トリミング専門学院facebookにてセミナー開催の告知をさせていただきます。
その際ご興味がある方は、お電話か記載したメールアドレスにてお問い合わせ下さい