動物病院には、「食べてはいけないものを飲み込んでしまった」という誤食のご相談が多く寄せられます。

今年度上半期の誤食物を振り返ると、犬と猫では、飲み込んでしまうものに違いがみられました。

犬の誤食 第1位は「人のお薬」

犬で最も多かったのは、飼い主さんが使用する人のお薬でした💊

テーブルや床に落とした錠剤を食べてしまったり、バッグや薬の袋をかじって中身を飲み込んでしまったりするケースがあります。人にとっては一般的なお薬でも、犬にとっては少量で中毒を起こすことがあります。特に、解熱鎮痛薬、睡眠薬、血圧の薬、糖尿病の薬などは、重い症状につながる可能性があるため注意が必要です。

ピルケースやバッグの中に入れている場合も、犬がバッグを開けたり、容器をかじったりすることがあります

お薬は犬の届かない棚や引き出しに保管し、服用するときには床に落としていないか確認しましょう!

猫は眼鏡拭きやビニール袋、不織布などに注意

猫では、眼鏡拭き、ビニール袋、不織布などの布製品や薄い素材の誤食が多くみられました。

猫は、布の感触や飼い主さんのにおいが付いたものを好んで、なめたり、かじったりすることがあります。最初は遊んでいるだけに見えても、そのまま一部を飲み込んでしまう場合があります。布やビニールは消化されないため、胃や腸に詰まってしまう「消化管閉塞」を起こすことがあります。特に、ひも状になった布や細長いビニールは、腸を傷つけ、緊急手術が必要になることもあります。

眼鏡拭きやマスク、不織布製品、ビニール袋、ヘアゴム、ひも、おもちゃの破片などは、猫が開けられない場所に片づけましょう!

 

飲み込んだかもしれないときは、症状がなくてもご相談ください

誤食直後は元気や食欲があり、普段と変わらないように見えることがあります。しかし、時間がたってから中毒症状や嘔吐、食欲低下、腹痛などが現れる場合があります。

誤食に気づいた際は、自己判断で吐かせたり、食べ物や水を大量に与えたりせず、できるだけ早く動物病院へご連絡ください。

ご連絡の際には、次の情報があると診察がスムーズです。

・何を食べた可能性があるか

・どのくらいの量を食べたか

・いつ頃食べたか

・現在の体調や症状

・商品の袋、薬の名前、残っている現物

誤食は、日頃の整理整頓や保管方法によって予防できるケースも少なくありません。

犬のいるご家庭では「人のお薬」、猫のいるご家庭では「眼鏡拭き、ビニール袋、不織布などの布製品」を、改めて手の届かない場所に保管しましょう。

 

ちなみに…

その他の誤食物はこんなものが!!

・ペットボトルの蓋

・おやつの袋

・ペットシーツ

・タバコ

・ミックスナッツ

・石

 

そのままにしてしまうと、最悪の場合全身麻酔での内視鏡やお腹を開けての手術になることもあります。そうなる前に、食べてしまったらすぐにご連絡ください。拾い食いなどのしつけの相談もお気軽にご相談ください