浜松市近隣にお住まいの飼い主様へ:犬の「気管虚脱」ってどんな病気?早期発見と家庭でできるケア方法をお伝えします

 

「最近、うちの子がガーガーと変な咳をする」「散歩のあとに息が荒い気がする」 

そんなとき、もしかすると 犬の気管虚脱(きかんきょだつ)が関係しているかもしれません

 TPC浜松動物総合病院は、呼吸器のご相談も多くお受けしています。この記事では、原因・症状・診断・治療・家庭ケア・受診の目安を、飼い主様にわかりやすくお伝えします。

 

 

今すぐチェック:犬の気管虚脱かも?

 

次の項目に一つでも当てはまれば、受診をご検討ください

 – 散歩や興奮の直後に「ガーガー」という咳や呼吸音が出る

– 飲水直後や寝起きに乾いた咳が連続する

– 夜中に咳が出て、家族が目を覚ますことがある

– 暑い日に呼吸が浅く速くなる

– 舌や歯茎が紫色っぽくなる(チアノーゼ)

 

 至急受診のサイン:失神・安静時も苦しい・咳が止まらない・チアノーゼが持続する。

 □ 犬の気管虚脱とは?

気管は鼻や口から吸い込んだ空気を肺へと運ぶ“空気の通り道”です。 

この気管を支える軟骨が弱くなったり、膜が内側に垂れ込むと、空気の通り道が細くなってしまいます。これが 気管虚脱 です。

 

特徴的なのは、「ガーガー」「グーグー」という呼吸音。進行すると、息が苦しくなりチアノーゼが出ることもあります。

 

 □なぜ起こるの?──小型犬に多い理由

 

 チワワ・ポメラニアン・ヨークシャーテリア・マルチーズ・トイプードルなど、小型犬に多く見られる 傾向があります。

 

年齢を重ねると軟骨が弱くなり、気管の形を維持できなくなります。 

さらに、肥満・首輪の引っ張り・暑さ・興奮などが悪化要因になります。

 

例:ポメラニアンの男の子(5歳)で、体重が増加してから咳が頻発。ハーネスと減量で3か月後には咳が半分以下に改善しました。

 

 

飼い主さんが気づきやすいサイン

 

初期症状

乾いた「コンコン」という咳が続く

興奮時や散歩後にガーガーと音が出る

飲水直後や寝起きに咳き込む

 

進行症状

咳が止まらない、長引く

口を開けてハアハア呼吸する

舌や歯茎が紫色に(チアノーゼ)

散歩を嫌がる・疲れやすい

 

咳が出たらスマホで動画を撮っておくと、診断の手助けになります!

 

 

診断方法

 

問診・身体検査で咳のタイミングや頻度を確認します。 

胸部レントゲン(吸う時と吐く時)で狭くなる部位を特定します。 

必要に応じて気管支鏡・透視・血液・心エコーなどを組み合わせます。

 

重症度の目安

 4段階のグレードに分かれていて、気管の潰れ具合で重症度合いが決まります。

| グレード | つぶれ具合25%以下  | 軽度 

| グレード | つぶれ具合2550%  | 中等度 

| グレード | つぶれ具合5075  | やや重度 

|グレード  | つぶれ具合75%以上   | 重度 

 

軽度〜中等度では薬での管理、重度では外科治療を検討します。

  

治療方法

 内科的治療(軽度〜中等度)

鎮咳薬で咳を抑える

抗炎症薬で腫れを抑える

去痰薬や吸入療法で気道をきれいにする

気管支拡張薬で呼吸を楽にする

酸素療法や安静で補助

 リスクが少なく自宅ケア中心です。ただし完治ではなく長期管理が必要です。

 

外科的治療(重度)

気管外プロテーゼ設置術:外から支える

気管内ステント設置術:内側に金属チューブを入れる

手術で呼吸が劇的に改善する例もありますが、麻酔リスクと術後管理が重要です。

 

家でできる5つのケア

1️,首輪をやめてハーネスに変更!  

首への圧迫を防ぎ、咳の頻度を減らします。

2️,体重管理  

体重1kg増えるだけで気管への負担が増大。こまめに測定を。

3️,興奮を避ける

来客やインターホンの音で興奮しやすい子は、別室で落ち着ける環境を。

 4️,温度・湿度の管理  

浜松市の夏は特に注意!室温2225℃、湿度5060%が理想。

 5️,咳の動画を撮る  

診察時に見せるだけで診断がスムーズに。

 

 

よくある質問(FAQ)~

 Q1. 気管虚脱は治りますか?  

完全には戻せませんが、治療で症状を大きく軽減できます。

 Q2. どんな犬がなりやすい?  

小型犬や短頭種(パグ・フレブルなど)に多いです。

 Q3. 早めに受診したほうがいい?

はい。軽度でも早期治療で進行を抑えられます。

 Q4. 家でできることは?  

ハーネス使用、体重管理、温度調整、定期検診です。

 

 浜松市近隣の飼い主様へメッセージ!

 「少しの咳だから…」と様子を見ているうちに進行してしまうこともあります。 

咳は犬からのSOSサインです。 

気づいたときが行動のタイミング。早期発見・早期治療で、愛犬の笑顔と健康を守りましょう

 まずはお気軽にご相談ください!

 

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