認定医だからこその治療 がん治療ONCOLOGY

腫瘍(がん)認定医とは?

腫瘍認定医は「日本獣医がん学会」が与える認定資格で、認定医Ⅱ種と認定医Ⅰ種の2種類があります。
認定医Ⅱ種は、認定医Ⅱ種の講習を受けて筆記試験に合格した獣医師に与えられます。

認定医Ⅰ種は、認定医Ⅱ種の資格を持ち、さらに認定委員会が行う口述試験や診断、治療といった実技試験に
合格しなければなりません。
実際の腫瘍症例の治療に必要な幅広い診察能力や治療技術を有する資格と言えます。

2018年5月現在、Ⅰ種の資格を持つ認定医は全国で44名、静岡県では当院の武信のみです。

たとえば、こんな悩みを抱えているあなたへ。THERE IS SUCH A TROUBLE

皮膚にしこりがあって、
最近大きくなってきたけど大丈夫?
他の病院では麻酔をかけて
治療できない
と言われました。
自分で調べていたら不安になりました!

高齢だから治療できない。
他院の説明がよくわからない。
病気のことについてもっと知りたい。
セカンドオピニオンをもとめている。

犬のアイコン:ブルテリア
浜松家畜病院の治療HOSPITAL TREATMENT

現在、「犬の死亡原因の25%はがん」で

さらに「10歳以上の犬では50%を占める」といわれます。
高度な医療技術と経験をもって、ご家族の意思を尊重し、

パートナーにとって最善の治療を行います。

がんに罹る犬と猫はこの数年間で急速に増加しています。
当院での治療は、きちんとした診断をつけることから始まります。

がんの診断をつけるには、血球検査、生化学検査、胸部・腹部レントゲンや
超音波検査等による全身状態の評価と病理組織検査が必要です。
これらのデータを元に、「TNM分類、ステージ分類」をし、いくつかの
治療プランを立てます。

その後、ご家族と作戦会議を行ってその子に最善となる治療を
決めていきます。
積極的ながん治療を行うか否かの判断はご家族が決めることになりますから、
一番大切なのは病気に向かう家族の気持ちだと考えています。

がん治療にはたった一つの正解はありません。

その子にとって最善の治療はいつも違います。
私は常々、ご家族が動物の生と死に立会い、しっかり受け止めてあげる事が
もっとも大切と考えていますので、動物にとって何ができるのかを一緒に
話し合い、考えながら治療を進めます。

がんの診断と治療には時間がかかりますので、できれば事前にご連絡を
ください。
また、ご家族の意見をきちんとお聞きしたいため、みなさんで来院することを
お勧めします。

最善となる治療を
決めていきます。

浜松家畜病院 がん治療

がん治療の3つの目的THREE OBJECTIVES


  • RADICAL TREATMENT

    外科切除や化学療法などによって
    根治を目指す治療です。


  • PALLIATIVE TREATMENTT

    根治の確率は低くても、より良い
    生活の質「Quality of Life」をもって
    生存期間を延ばす治療です。


  • SYMPTOMATIC THERAPY

    将来やってくる痛みや苦しみを考え、
    現在の「Quality of Life」を
    維持することを目指す治療です。

犬のアイコン:柴犬
腫瘍疾患の治療ポイントTREATMENT POINT OF TUMOR DISEASE

POINT1
まず全身状態を診る
ために、身体一般検査が
必要です。
血液検査やレントゲン
検査、針生検も含まれ
ます。
POINT2
悪性かどうかを調べる
ために、腫瘍の一部を
病理学検査に提出
します。
POINT3
悪性腫瘍が強く疑われる
場合はしこりを大きく
切り取り、手術後に
病理検査をします。
POINT4
その後はおよそ
1〜3か月毎に定期検査で
転移を調べたり、補助的
化学療法を行います。

腫瘍疾患の治療選択肢TREATMENT OPTIONS FOR TUMOR DISEASES

  1. CHOICE1

    外科切除

    外科切除

    腫瘍切除
    腫瘍のみを切り取る方法です。
    負担は少なくてすみますが、再発の可能性が高い方法です。
    部分切除
    腫瘍を含めた一部組織を切除します。
    悪性度の低い小さな腫瘍では有効です。
    拡大切除
    正常組織を含む広範囲な組織を切除します。
    悪性度の高い大きな腫瘍に適用されます。
  2. CHOICE2

    犬のレントゲン

    放射線治療

    緩和的照射
    腫瘍の増大を抑えたり、手術後の再発を抑える目的の照射です。
    週一回の照射を4〜8回行います。麻酔や費用が少ない
    方法です。
    根治的照射
    腫瘍細胞を完全に消滅させるための照射です。
    通常、一日おきに12回程度行います。入院が必要です。

    *放射線療法(緩和的照射、根治的照射)の適応症例は大学病院を
    ご紹介します。

  3. CHOICE3

    薬

    化学療法

    それぞれの腫瘍に、有効とされる抗がん剤は異なります。
    近年ではCOX-2阻害薬、分子標的療法、動注化学療法なども応用されています。

  4. CHOICE4

    犬の歯チェック

    温熱・光線力学療法

    この治療はまだ広く行われていませんが、他の治療との併用がいくつか
    報告されています。
    当院ではスーパーライザーによる光温熱化学療法を取り入れています。

  5. CHOICE5

    細胞 療法

    免疫療法

    この治療はまだ広く行われておらず、有効性を示す大規模報告はあまりありません。
    ただし、可能性にかけて実施する場合はご紹介をします。
    活性化自己リンパ球療法は、免疫療法を代表する治療法の一つですが、人間の
    医療では十分なEvidence(統計に裏付けられた実績)のあるインターフェロンなどの
    サイトカイン療法に加え、特異的活性化自己リンパ球療法、樹状細胞療法、
    がんワクチン療法などへのシフトが進んでおり、今後に期待されています。

  6. CHOICE6

    ワクチン

    代替療法

    科学的にがんへの効果が証明されていない植物や菌類などによる
    治療です。
    がんを治す効果はあまり期待できませんが、免疫力を高めたり食欲増進
    することでQOLを高めます。

    上述の治療をしっかり検討した後に選択するものですから、初めから
    専門医療としてお勧めすることはいたしません。

犬のアイコン:シベリアンハスキー
がん治療の特徴CHARACTERISTICS OF TREATMENT

POINT01

がん認定医
だからこその
治療があります

犬の問診、チェック

まず、患者様の状態や飼い主さんのニーズに合わせた
治療の選択肢をご提供します。

POINT02

動物に優しい
副作用がない
痛みがない治療です

犬と飼い主

当院では動物の気持ちに寄り添い、できるだけ副作用・
痛みの少ない方法を工夫しています。

POINT03

命の長さではなく
質を高める
治療です

犬の散歩

『がん』の種類によっては根治が難しい事もあります。
そんな時、命を長らえるだけの治療ではなく、生活の
質を高める治療を行います。

POINT04

幅広い人脈で
適切な治療を
おこないます

幅広い人脈を使った治療

『がん』の治療選択肢には他施設での治療が必要な
場合も含まれています。
患者様に本当に合った治療を認定医の目線と幅広い
人脈で適切な治療をご提案します。

犬のアイコン:ワイヤーフォックステリア
治療がスタートするまでUNTIL THERAPY STARTS

きめ細やかな検査で
飼い主さまに
丁寧にご説明します。

  1. STEP1

    犬の問診

    まずは問診

    来院された病気の発見日時や状況から、その後の経過をお聞きします。
    また、今一番困っている病状や、持病の有無も教えてください。

  2. STEP2

    体重計に乗る犬

    一般身体検査

    バイタルサインといわれる脈拍・呼吸・体温をはじめ、体重や体表リンパ筋など
    全身の状態を確認します。

  3. STEP3

    血液検査

    血液検査

    全身状態の把握のために行います。
    当院では頚部の血管から採血をさせていただきます。
    前肢の血管は治療のために温存しておきたいためです。

  4. STEP4

    犬のレントゲン写真

    レントゲン検査

    主に胸部の転移や骨の異常をチェックするために撮影します。

  5. STEP5

    超音波検査機器

    超音波検査

    主に腹部の異常を見つけるために行います。
    病変の状態をみながら生検をするときにも役立ちます。

  6. STEP6

    顕微鏡でチェック

    細胞診断

    細い針で腫瘍やリンパ筋を採り、少量の細胞から、その場で炎症や
    腫瘍の有無を確認します。

  7. STEP7

    組織を採取

    生検

    マッチ棒の太さの生検針や6mm径のパンチを使用して、小さな組織を
    採取して病理検査に提出します。

  8. STEP8

    診断

    確定診断

    病理検査の結果(通常だと2週間程度かかります)を見て、次の治療内容を
    検討・相談します。

  9. STEP9

    犬の治療

    治療スタート

    『がん』の種類や進行度に合わせて外科治療・内科治療を行います。

犬のアイコン:
飼い主さまからのメッセージMESSAGE FROM THE OWNER

ビーグル

抗がん剤治療後、
元気になりました

悪性リンパ腫で通院。
抗がん剤治療を約6か月して
食欲ありすぎるほど元気に
なりました。
再発が不安だけど長生きして
ほしい。
(ビーグル/オス/6才)

フレンチブルドッグ:だい吉くん

先生の説明で安心できました

鼻血が止まらず来院し、骨肉腫の
疑い。
手術後、3週間に一度の抗がん剤
治療は副作用が出にくい薬と
説明を聞き安心できました。
(フレンチブルドッグ/オス/11才)

がん治療にかかる費用TREATMENT COST

初回の検査14,300円(税込)~
外科手術113,300円(税込)~
放射線・動注治療(他施設)113,300円(税込)~
抗がん剤13,300円(税込)~
温熱・光線力治療13,300円(税込)~

あくまで参考料金となります。(初診料含む)
症状の程度により、診療費は異なることがあります。
詳しくはご来院時にスタッフへお問合せください。

[休診] 日・祝祭日

学会参加などで、臨時休診する場合があります。
獣医師シフト表で臨時休診日をご確認下さい。

[休診日の診察]

グループのドッグギャラリークリニックで対応します。

ドッグギャラリークリニックについて

専門医療診察は一部予約制になります。
前もってお電話でご予約下さい。