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こんにちは。獣医師の竹田です。

今回は、白猫に多い皮膚の扁平上皮癌の症例をご紹介します。

 

猫において、扁平上皮癌は皮膚や口腔内に多く発生し、臨床現場でよくみる悪性腫瘍です。

中でも、白猫に多い皮膚の扁平上皮癌は、原因の一つとして紫外線誘発性と考えられています。

一般的に、猫の口腔内の扁平上皮癌の予後は非常に悪いですが、白猫に多い紫外線誘発性の皮膚(特に耳介部、眼瞼、鼻鏡)の扁平上皮癌は、外科切除や放射線治療、その他の治療法により、予後良好が多いです。

もちろん進行度は大変重要であり、発見時、局所周囲のリンパ節や肺などへの転移がないことが条件です。

 

では、ここで症例を紹介します。一部、手術の写真を掲載しています。

プロフィール:猫Mix(毛色:白黒)、16歳、避妊メス、4kg

主訴:右耳介部にできた痂皮(かさぶた)が治らず、広がっていく、自壊した腫瘤を形成

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視診、触診上、自壊した耳介の腫瘤は0.6cm大、耳下腺リンパ節や下顎リンパ節の腫脹なし

細胞診:NC比の増大した軽度から中等度の核異型を示す扁平上皮細胞集塊を認めた

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仮診断:紫外線誘発性の扁平上皮癌(T1N0M0)

治療:外科切除(右耳介の部分切除、1cmマージンを確保)

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術後病理組織診断:扁平上皮癌(マージンクリア、脈管浸潤なし)

 

この子の場合、16歳と高齢ながら特に麻酔の不安要素もなく、早期発見・早期治療を行うことができました。今後は痛みからも解放され、天寿全うできると考えられます。

当院長は、日本獣医がん学会の定める数少ない獣医腫瘍科認定医Ⅰ種を取得しております。

できものが急に大きくなったなど不安な点があれば、いつでもご相談下さい。